防水工事

防水工事とは雨漏りを未然に防ぐための工事です。
防水工事が必要な個所は様々ですが、主にコンクリートでできた建物に施します。
防水工事を行うことで約10~20年耐久年数が上がります。防水工事後は定期的なメンテナンスが大切です。

防水工事の種類

防水工事には大きく分けて4つの種類があります。

ウレタン防水

ウレタン防水とはマンションや陸屋根など平らな屋上に行う防水工事です。
液体状のウレタン樹脂を複数回塗り重ねて防水層を形成し、雨水の侵入を防ぎます。
ウレタン防水には以下のようなメリットがあります。
・どんな形状の家でも施工可能
・重ね塗りすることで次回の塗り替えコストを抑えられる
・自然災害等で部分的に破れ・切れが発生しても、補修しやすい

シート防水

シート防水とは、シートを下地に貼り付ける防水工事です。
塩ビシートによる施工は仕上がりが美しく、例えるなら部屋の床を屋上に貼っているような感じです。
シート防水は主にアパートやマンションなど、面積が広い建物の屋上に使用されます。

FRP防水

FRP防水とは、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂を用いた防水工事です。
FRP防水は、浴室・貯水タンクなど「軽さと強度」がある部分に使用されます。
弊社では一般のお客様に対して、浴室・ベランダ・バルコニーなどで使用しています。
FRP防水のメリットは以下の通りです。
・高い防水性
・頑丈で長持ち
・軽量
・工期が短い

アスファルト防水(トーチ工法)

アスファルト防水は広い場所に適した防水工事です。
新築の学校、マンション、公営住宅、屋上などで採用されます。
手間がかかる上に、上記の防水方法と耐久性がほとんど変わらないため、弊社ではあまりおすすめしていません。

ウレタン防水工事の流れ

ウレタン防水工事を例に、防水工事の流れを見ていきましょう。

01.現地調査

現地調査

防水工事の現地調査では、雨漏り・床のひび割れ・塗膜剥がれなどを30分ほどかけて入念に調査します。

02.足場架設

足場架設

必要に応じて足場を架設します。
その家の形状に合わせて足場を組み上げ、作業効率UP。

03.高圧洗浄

高圧洗浄

防水工事を施す前に、床についているコケや粉じんなどを高圧洗浄で取り除きます。
きれいな下地にするだけでなく、傷んでいる部分を確認し、施工の段取りも構想します。

04.ケレン

ケレン

防水層が浮いている、剥がれている状態で防水工事をしても意味がありません。
ケレンと呼ばれる作業で塗料が密着するように表面を処理します。

05.下地調整

下地調整

下地調整は防水工事においてとても大切な工程です。
下地調整をしっかり行うことで、塗った塗料が長持ちします。
弊社ではここに時間を一番かけています。

06.下塗り

下塗り

防水工事における下塗りは、ボンドのような役割があります。
中塗り材とくっつけて防水層を作る大切な工程です。
塗り残しがないように、隅々まで塗っていきます。

07.通気シート

通気シート

通気シートを貼ることで、下地からの湿気を防ぎ、防水層の膨れを防ぎます。
また建物の動きによる防水層の破断を防止する効果もあるので、耐久性が向上します。

08.脱気筒の設置

脱気筒の設置

脱気筒とは、防水層の下の湿気や空気を抜くためのものです。
脱気筒は新しく設置するケースと付け替えるケースがあります。
家の形状や下地の材質に合わせて行います。

09.ウレタン防水1回目

ウレタン防水1回目

どろっとした塗料で塗装していきます。
防水層を形成するために厚く塗るのがポイントです。

10.ウレタン防水2回目

ウレタン防水2回目

1回目と同じ塗料をもう一度塗っていきます。
2回塗ることで膜厚がついて、長持ちします。

11.上塗り(トップコート)

上塗り(トップコート)

最後に仕上げ塗りを行い、防水層を保護します。
トップコートは5~6年に一度塗り替えることで、防水層が長持ちします。

12.完成

完成

お客様に仕上がりを確認していただき、完成です。
万が一手直しするべき箇所があれば、速やかに対応いたします。

防水工事の費用相場について

建物の劣化状況によって変動しますが、弊社では以下の範囲内で防水工事を行っています。

ウレタン防水(全ヵ所) 4,400~7,150円/㎡
シート防水(陸屋根) 3,850~7,700円/㎡
FRP(ベランダ) 4,950~7,150円/㎡